そしてイデオンの話より自分の話が多いので、期待しないでください!(笑
では、えーと、「伝説巨神イデオン」テレビ全話、そして映画の後半、
「発動篇」を見ました。
子供用のアニメですからちょっと言うのは恥ずかしいんですけど、
私にとっては数々の富野喜幸さんの作品は宗教並みに情熱で心入りしてます。
作品の信者というより(もっといい作品いっぱいあると思いますぜ)、
数々の富野作品は私の心と同じ波長のエナジーを放っていて、
自分から自分を離さずに、先験的な経験をさせてもらえます。
ここまで感じるのは榛野なな恵さんとドストエフスキーぐらいかな?
あんまり読書してないのでまだまだいっぱいあるでしょうけど。
まあ、
ターン∀ガンダムでは究極の人間のつながり、
機動戦士ガンダムでは人類への希望、
そしてイデオンでは未来と科学(人の神?)への希望。
この三つのは物は人間にとって凄く大事ですね。
私は宗教というものがなく、人間という物はかなり冷たい目で見てます。
でも、熱い心でもみてます。
動物ですし、愛情など憎しみは、遺伝子に含まれていて避けられませんしね。
私は小さい時から回りに寂しさを見てます。もちろん社会にいる人間はみんな経験してますね。
そして自分と身近の人へ起きる悲しさもありますが、一番悲しいのはニュースです。
戦争という悲劇でもなく、
子供への虐待、レイプ、暴力。一家の屋根の下に起きる日常の出来事。
そしてなんとなくそれをエンターテイメントにするテレビという物。
それを見ながらこの時代の子は育ちました。
10代の時は自分には特に過激の事は起きてませんし、
(ナイフで一回脅されましたがw)
一般の人が感じる悲しみと喜びというものを感じて育ったと思います。
ただし10代後半では人生で色々起こり、
20歳あたりにニューヨークでのテロ事件の現場の近くにいました。
ちょうど大学へ歩いてた時です。
もちろん毎日自分の家で親などに虐待を受けてる人の心境ほどではないと思いますが、
その時から物凄く人間というものに恐れというか、人類に滅亡的の感情を抱きました。
24時間活気しているマンハッタン島(ニューヨークの都会の真ん中)で考えられない事:
車など公共交通はすべて止まり、島を出る橋など全部しまり、
逃げられない状態になってました。
もちろんだれも何が起こってるのか良くわからず、
わたしはその時泣きながら核爆弾かなにかが爆発するのを待ってました。
携帯など全然つながらず、誰が生きてるか、誰が死んだのかも分からずに、
そして、「誰かが私を殺したい」という朧気の気持ちを感じました。
それから数年、メディアによっての宣伝攻勢ともいえるほど放送。
「憎しみ、憎しみ、憎しみ。
貴方を殺したいほどの憎しみ。
自分の命を落としても殺したい程の憎しみ。
毎日貴方を殺すために生きてる」
そんな中で、まだお互いを傷つけたり、暴力振ったりする「仲間」。
毎日毎日なんでこんなに人は憎しみあい、分かり合おうとしないのか。
人間だから?相手を傷つけたいという気持ちはどこから出てくるのだろうか?
どうなんでしょうね。未だに分かりません。まあまだ若造ですから。(笑
そんな中で、初めて見た富野作品は「ターン∀ガンダム」。
まあサイトみれば分かるでしょうけど、キエルとディアナの絵ばっかですね。
正直殆どバカで恥ずかしいですね。(笑
でもこの二人は、「分かりあう事ができた」という究極の関係だと感じたんです。
ニュータイプが成功した人たちじゃないでしょうか?
(見たときはニュータイプは何か知りませんでしたが)
こんなに美しいものかけるなんてすげー!と思い、早速富野パレード。
そんで飛びますが、イデオン!
最初はもうなんかアマチュア?かな?なんか分からないけど恥ずかしいほど
単純な物事が次々と起こり、正に子供向け(残酷だけど)というか、なんだろう。
とても物語的には好きじゃなかったです。ってか戦闘いらないじゃんこれ!
と思ってました。
でももう、後半。そして映画。とくに映画。なんですかこれ。
最初にイデの力。これは人間の知恵と本能の塊みたいな物。
革命という物を起こす力。世界を良くする力。
確かに無限ですね。「愛せない」。「考えられない」。
それは起きない事。
人間の思考と行動力は無限です。
これは正に「人間という神」ですね。
まあ私は宗教とか信じてないので分からないですが、
人間が「希望」と呼ぶ物は、「人間の良き心」ですよね?
違うかな。
まあ私はそう感じます。そして人間の良き心は時に残酷。
人間の良き心は犠牲というものを起こす。
そして人間は全てを破滅する力もある。なんて恐ろしい!
その力をSF的?かな?に浪漫的にしていても、微妙に現実的。
それがイデ。
イデにどんどん見捨てられる人々。女達。子供達。
そして救われる。
マジで聖書みたいな内容でした。
富野はこれにこだわってますね。
ニュータイプとか∀ガンダムとかイデ。
希望と絶望が兼ねて存在する物。
次はもう、セリフですね。
言葉言葉覚えてないけど、コスモの「美しかったのに」。
「いい人だなぁ」なベス。
「たすけて」というハルル。
富野はシンプルのセリフを、なんて素晴らしいタイミングというか、
良い味で使うんだろうか!
たった一言でキャラの深みが倍数する。凄い。
ってかなんか、あまりにも良くて語れないです。
あんまり細かい感想とか下手なのでこのへんで切ります。
いやあ、しかし。映画とか小説とか色々人類について語ってますが、
富野さんは芸術的に、「超えた」物を作ってると思います。
貴方とか私とかあの人とかには、絶対経験できないもの。
ただし、皆いつか感じたもの。これを描いてるんだと思います。
なにより絶望の中の希望。社会の革命を起こしたいという気持ちが
見える気がします。
それをできるのは子供。
大人にとって、エゴの賞杯という自分の子供。
大人の軍団には金作りの元の子供。
社会に汚くされる子供というもの。
大人に汚くされる子供。
これを直したいんじゃないでしょうか。
10話であぜんしてた私を押してくれたケンジさん、セヲさん、
本当に有難うございました。